2020年10月、AB InBevは、自社ビールブランドの一つであるLeffe(レフ)について、生産農場から消費者まで、大麦のサプライチェーンに完全な透明性とトレーサビリティを確立するためのパイロットプログラムをヨーロッパで開始しました。AB InBevは、自社の研究成果、技術、資金を活用して、2025年までにすべての生産農場にスキルやネットワークの提供、資金面の支援を行う計画 を立てており、今回のプログラムはその第一歩となります。
課題
- 非中央集権型かつ改ざん困難な、リアルタイム処理環境を提供するデータセットおよびプラットフォームの構築
解決
- 新しいプライベート(Permissioned型)のブロックチェーンソリューション
- 自社アプリ、SAP ERP、サード・パーティ環境のインテグレーション
- ブロックチェーンのソリューションと連携するモバイルアプリケーション
効果
- パイロットの成功は、AB InBevの環境および持続可能性の目標達成に貢献できるデジタルの可能性を⽰す試⾦⽯となった
- 消費者に対して、ビールの原材料や製造に関する透明性の高い情報を提供
我々がヨーロッパの生産者とこのプロジェクトを実施することで、ビールを飲む人たちにLeffeの大麦がどこから来たのかを示せることに、大きな期待を寄せています。
AB InBev、調達・サステナビリティ担当VP、Erik Novaes氏
AB InBevについて
AB InBev(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)は、ステラ・アルトワやバドワイザーなどのブランドを有する世界有数のビール会社です。AB InBevは、グローバルなサプライチェーン変革の先駆者として、スマート農業、水管理、資源保護、気候変動対策に関する2025年の目標を達成するためのイノベーションに取り組んでいます。
私たちが飲むビールの歴史をたどる
ビール製造大手AB InBevは、フランス北東部の大麦農家、アントワープの麦芽製造所、ルーベンの醸造所を結ぶパイロットプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、大麦のサプライチェーンを透明化し、消費者がQRコードをスキャンすることで大麦の起源を知ることができるようにすることを目指しています。また、このプロジェクトは、直接契約の無い農家に焦点を当てています。
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プラットフォーム開発に必要な専門技術
このプロジェクトの成功は、データの信頼性とブロックチェーンが保証する取引の改ざん防止に依存しています。このため、AB InBevは、追跡技術の導入に豊富な経験を持つ富士通とSettleMintと連携しています。また、富士通の広範な経験が、ブロックチェーンをAB InBevの既存のシステムと統合するために重要でした。
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持続可能な穀物生産に向けて
AB InBevは、持続可能性に関する目標の中で述べているように、2025年までにすべての生産農場にスキルやネットワークの提供、資金面の支援を行う計画を立てています。今回の非契約農家向けのプログラムはその目標を現実のものとするための第一歩となります。
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