DX推進を効率的に進めるための組織・人材とインフラ戦略

名物CIOとの議論で見えてきた勘所

 DX(デジタルトランスフォーメーション)の目的はビジネス変革にある。「デジタル」が先にきてしまいがちだが、本来はデジタルを使って何を成し遂げるか、つまり「トランスフォーメーション」が重要だ。

 DX推進のためには経営者が明確なビジョンを示し、IT部門と事業部門、豊富な知見を持つ外部のITベンダーが連携しながらデジタル化を推進し、企業競争力を高めていくのが理想だ。しかし日本の企業の多くがDXを認識しつつも、上記の取り組みができていない。そのため目先のITツール導入に走り、単なる情報システムの刷新で終わるケースが後を絶たない。

 DXを成功させるためには、どのような手順を採るべきなのか。食品業界のDX先進企業として知られる日清食品ホールディングスでグループ全体のCIOを8年間務めた喜多羅株式会社の喜多羅滋夫Chief Evangelistと、富士通全社のDX推進活動の責任者を務めるグローバルソリューション部門インフラ&ソリューションセールス本部伊井哲也本部長代理が語りあった。

本資料で得られる内容 (以下のDX推進に関わる数多くのヒントが得られます)

  • うまく運用されている成功事例を真似し、自社に合わせてカスタマイズ
  • 不足するIT人材への対処と戦略
  • 現場の指針となるフレームワークの作成
  • 解決すべき課題の優先順位付け
  • オンプレミスとクラウドの併用によるインフラ最適化

続きは以下より無料でお読みいただけます。

目次

  • 先行事例は遠慮なく真似してそこに改善を加える
  • そもそも足りない人材、補うには他部門を巻き込む
  • 競争力を高めるためには新技術が欠かせない
  • 10年先のITインフラを考えるための“4つ”のキーワード

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