企業用のクラウドサービスの新たな選択肢

オンプレの長所を取り入れ、スモールスタートが可能に

 オンプレミスからパブリッククラウドへの移行を検討しているものの、なかなか踏み切れないという意見が企業から多く聞かれる。パブリッククラウドに対するデータ保護の不安、規制やコンプライアンスの問題、オンプレミスの既存サーバーをどうするのか――。

 すでにクラウドを導入している企業を見れば、素早く利用できること、管理負荷を軽減できること、コストの低減など、いくつものメリットを享受している様子がうかがえる。一方で、業務上の都合から、オンプレミス環境に設置せざるを得ないケースも存在し、オンプレミスと併用している企業もある。ただ、オンプレミスとの併用は、調達や手配、運用の手間が増えてしまう場合もある。その手間を減らす選択肢になりうるのが「オンプレミスクラウド」と呼ばれる「良いとこどり」のソリューションだ。ライン制御など性能要件のために、ネットワークの遅延が許されない製造業の工場の場合などがユースケースとしてあげられる。

 本資料は、オンプレミスクラウドについて、技術の概要と得られるメリットについて解説する。ハードウエアとクラウドサービスの両事業や、アウトソーシング事業、リモート運用サービスで培ったノウハウなど、多くの実績と技術を持つ企業だからこそ提案できる手法である。

続きは以下より無料でお読みいただけます。

目次

  • クラウドへ移行すべきか、判断のポイント
  • “良いとこどり”のオンプレミスクラウドのメリット
  • オンプレミスクラウドが最適な3つの適応例

関連する他の特集記事

null
Fujitsu is a Visionary in Gartner® Magic Quadrant™ for Data Center Outsourcing and Hybrid Infrastructure Managed Services, Worldwide
富士通は、Gartner, Inc.が2023年6月27日に発刊した調査レポート「2023 Magic Quadrant for Data Center Outsourcing and Hybrid Infrastructure Managed Services, Worldwide(DCO/HIMS)」において、ビジョナリーの1社として評価されました。本ページよりレポートページの閲覧が可能です。
世界最高峰のスーパーコンピュータ、民間利用広がる
スーパーコンピュータ「富岳」や「京」などのHPCを利用する企業が増えてきています。クラウドサービスやCaaSによるHPCの活用について、川崎重工と富士通のキーマンによる対談をレポートします。
大企業から中小まで手軽に使える「富岳」の技術
スーパーコンピュータをクラウドサービスで利用できる「CaaS」により、大企業から中小企業まで最先端のHPCを最大限に活用することができます。富士通は、容易かつスピーディに「富岳」と同じアーキテクチャーを利用できる「Fujitsu クラウドサービス HPC」を提供します。
成長企業が重視するハイブリッドクラウド活用の4つの戦略とは?
富士通の調査によると成長している企業は独自の「ハイブリッドクラウド戦略」を持っていることが判明した。「ハイブリッドクラウド」とはプライベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミスなどITインフラを組み合わせたものだ。ハイブリッドクラウド戦略で成功するための柱を、事例を交えて紹介する。
名物CIOとの議論で見えてきた勘所
企業のDX推進には、成功事例を手本に「経営層のビジョン」、「IT部門や事業部門などの組織運営と戦略」、「人材育成」をフレームワークを参考にしつつ策定することが重要である。単なるデジタル化でなく、真のビジネス変革のヒントとは?元日清食品ホールディングスのCIO喜多羅氏と富士通のDX推進活動の責任者を務める伊井が語り合った。
社会変化に対応する実践方法と3つのポイント
ゼロトラストとは、文字通り「何も信頼しない」ことを前提にしたセキュリティの考え方である。従来は、企業内のネットワークと外部ネットワークとの間に境界を設け、外部からの攻撃に境界で備えるという考え方が主流だった。現在では、企業内のネットワークからも攻撃を受けることがあり得るというゼロトラストを前提としたセキュリティ対策が広まってきている。ゼロトラスト実践における重要な3つのポイントをご紹介する。
~ビジネスリーダーに今求められること~
「DXを生かしきる戦略と組織・プラットフォームとは?ビジネスリーダーに今求められること」講演録。DX事例として、鹿島建設様のDXの取り組みや、DXを推進するリーダーやCIO経験者によるパネルディスカッションを開催。DXで企業変革に挑むリーダーの生の声や、実践に基づく豊富な知見から日本企業における現在の課題と解決策について、多角的な考察が行われた。
ニューノーマル時代を勝ち抜くための、デジタルインフラの3要件とは
DXを加速させるために求められるデジタルインフラとは。コロナ禍で事業を継続・発展させるためには、システムにどのような要件が求められるのかについて、2人のアナリスト対談から探ります。