ドイツ・フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグ 様

氷をより持続可能に

フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグ(VELTINS-EisArena Winterberg)は、アスリートのパフォーマンスを最大限引き出しながら、同時にエネルギーの消費量を抑える必要がありました。この目標を達成するため、富士通はIoT技術を提供しました。

課題

  • ボブスレー、リュージュ、スケルトンなどのウィンタースポーツはとても人気がありますが、トラックの管理や冷却には大量のエネルギーが必要です。フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグは、サステナビリティとコスト削減の観点から、スケートリンクの冷却に伴うエネルギー消費を抑える必要がありました。

解決

  • 富士通は、氷の厚さだけでなく、湿度や温度、明るさなどの環境要因を測定するセンサーを提供し、氷の厚さに応じた温度管理を実現しました。センサーからのデータは全てクラウドを通じてFujitsu IoT Operations Cockpitに送信され、デジタル化することで、ダッシュボード上でアイスリンクが可視化されました。これにより、氷が厚すぎる場所や薄すぎる場所を把握でき、必要な場所にだけ氷を追加したり取り除いたりすることで、適切な厚さを保つことが可能となりました。

効果

  • IoT Operations Cockpitの導入により、氷の厚さを正確に把握し、適切な氷の状態にするためのより効率的な温度管理が可能となりました。
  • この結果、アスリートにとって理想的な環境が提供されるだけでなく、氷の厚さが1センチ薄くなるごとに10%ずつエネルギー消費量を削減することに成功しました。
トップアスリートは1cm単位で氷の厚さを気にするため、トラックをより速く滑走できるよう、私も最善を尽くします。富士通は複雑な問題を解決し、私たちが気づかなかった解決策や専門知識を提供してくれるため、大きな助けになっています。

ウィンターベルグスポーツセンター、 アイスマスター 、Ingo Götze 氏

10%

最適な氷の厚さによるエネルギーコスト削減

フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグについて

フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグ(VELTINS-EisArena Winterberg)は、ドイツに4つあるボブスレーやスケルトン、リュージュのための人工アイスリンクのうちの1つです。ここでは世界選手権やワールドカップなど、国内外のトップレベルの大会が開催されています。

アスリートとエネルギー節約のための高いパフォーマンス

氷は、コンクリート製の水路をアンモニアで冷却して作られています。氷が薄ければ薄いほど、アスリートは安全にトラックを滑ることができます。そのため、フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグではトラック全体の氷を可能な限り薄くかつ均一に保ち、常に完全にフラットな氷の上で、アスリートが滑走できることを目指しています。
(詳細はPDF資料をご覧ください)

IoTセンサーによる精密な制御

フェルティンス・アイスアレーナ ウィンターベルグは、コストの削減や、より持続可能な運営を目指していました。しかし、氷の厚さを手動で測定するのは非常に手間がかかり、広範囲にわたる大規模な氷面に対してはほぼ不可能でした。富士通はこの問題に対する革新的なアプローチを開発しました。
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10%のエネルギー節約と優れた環境の両立

細部まで徹底的にこだわることで、はっきりとした成果が得られます。Ingo Götze氏は、「トップアスリートは1cm単位で氷の厚さを気にするため、トラックをより速く滑走できるよう、私も最善を尽くします。富士通は複雑な問題を解決し、私たちが気づかなかった解決策や専門知識を提供してくれるため、大きな助けになっています。」と説明しています。
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