西松建設株式会社 様

デジタルで実現する
西松建設のありたい姿
“西松DXビジョン”を策定

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が巷に溢れている現在、それぞれが思い描くDXの絵姿がバラバラなため、全社一丸となってDXを推進することは容易ではありません。DXの推進に当たっては、経営層から現場まで目指す姿の意思統一を図り、経営のリーダーシップと現場の自律的な変革の推進を両輪で回しながら全員参加型で行う必要があります。
西松建設様は「現場」「ワークスタイル」「ビジネス」の3つの空間を、デジタルで変革するありたい姿として「西松DXビジョン」を策定、社外公表するとともに社内浸透を推進。その一連のプロセスを富士通が伴走型でご支援しました。

背景

西松DXビジョン策定プロジェクトをリードした小原澤氏は「DXの推進に当たっては、目指す姿に対する一人ひとりの腹落ち感や共感が必要」と考え、ビジョン策定プロジェクトを企画。全社DXプロジェクト(名称:フジトラ)を進め、自社DX実践で得た知見を外部提供している富士通をプロジェクトのパートナーとして選定しました。

課題

既に現場では複数の変革プロジェクトが走っており、それぞれのゴールに向かって取り組みが進んでいるものもありました。そのような状況において、部門の壁を越えて、会社として掲げる「西松Vision2027」をどのようにデジタル技術を活用して実現するのかが課題となっており、意思統一と推進のための仲間づくりが必要でした。

効果

  • 経営から現場に至るまで、ありたい姿の共通認識の確立
  • 社員一人一人がビジョンに共感し、全員参加型での改革をスタート
  • DX推進への期待感・気運醸成

西松DXビジョンと社内浸透動画

西松DXビジョンのビジョンマップ
  • 西松DXビジョンの策定とその社内浸透に向けた西松建設様内の動画発信をトータルで伴走支援
  • デジタルによる3つの空間のイノベーション創出を描いている
    ◆ 現場力がシンカしたスマート現場
    ◆ 仮想と現実が融合した一人ひとりが活躍できるワークスタイル
    ◆ エコシステムで新しいサービスや空間を創り出すビジネス
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富士通さんと取り組んだ西松DXビジョンは公表とともに社内外から大きな反響がありました。DXを進めるにあたり、全社が一丸となっていく手ごたえを実感しました。

西松建設株式会社 DX戦略室 DX企画部 課長 小原澤 義久 氏

西松建設株式会社様

明治7年の創業以来、約150年に渡る長い歴史と伝統によって培われた高度な技術力を強みに、道路やダム等公共施設の建設や都市再開発など、安全・安心な社会基盤整備や快適な環境づくりに広く貢献されています。デジタル技術を活用した業務改革にも積極的に取り組み、2022年7月には経済産業省「DX認定事業者」の認定を取得しています。

デザイン思考×テクノロジーで未来を描く

多くの企業において陥りがちな課題は数年先のビジョンを描く際に、既存の会社・環境・業務を前提としてその解決策を描いてしまうことにあります。既存の延長線ではない未来のありたい姿を描くためには2027年、その先の未来を西松建設で働く一人ひとりの目線で描くこと、また、先進的なテクノロジーがあるからこそ、実現できる未来を想像しながら描いていく必要があります。
「テクノロジーカンパニーである富士通だからこそ、そこには信頼があった」小原澤氏はそう語ります。さらに、「従業員一人ひとりの共感を集めるため、プロジェクトをサポートいただいたDXビジネスコンサルタントのみならず、デザイナーを起用することで、DXビジョンをイラストや動画で表現をするという富士通の提案は他社には無い提案だった」といいます。

日本企業としてのDX推進の共感

富士通自身も試行錯誤しながらDXを推進している点も評価ポイントだった。「DXを進める上ではデジタルの活用のみならず、企業風土の醸成やカルチャー変革が必要。日本企業として共通する課題感があり、従業員の声をクイックに吸い上げながらDXの取り組みにフィードバックする富士通自身のフジトラは参考になる点が多くあります。今後は、フジトラを参考にしながら企業風土の変革にも挑戦したい。今後の提案・支援を期待しています。」