開発ツールにスパコンという選択肢を

大企業から中小まで
手軽に使える「富岳」の技術

「CaaS」がビジネスに新たな革命を起こす

理化学研究所様と富士通が共同開発した日本のスーパーコンピュータ「富岳」は、2021年3月より共用開始し、世界ランキングの「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」と「Graph500」で5期連続の世界一を更新している。

HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)の活用は広がりつつあるが、非常に高価なため、その利用は一部の大企業や公的研究機関などに限られていた。しかし、その考えはもう古い。これからは大企業から中小企業まで、あらゆるユーザーがHPCを利用しやすくなる。高価なHPCを、使いたいときに使いたい分だけクラウド経由で利用できるサービス「CaaS(コンピューティング・アズ・ア・サービス)」が登場するからだ。

HPCを自前で購入する必要がなく、初期投資額が極めて小さい。HPCを設置するスペースも設営工事も必要ない。専門家による支援サービスも提供されるため、HPCや解析に詳しいエンジニアがいなくても最先端の性能を引き出せる。

CaaSはHPCの利用環境に革命を起こすだろう。流体、振動、電磁波などの解析、新薬の開発、ゲノム解析、気象解析、物流や公共交通など、複雑な課題解決に使われてきたが、今後、活用の幅はさらに広がる。

本資料では、HPCをクラウドサービスで利用できる利点や活用のポイントなどについて、2022年10月からサービス開始する富士通の「CaaS」サービス群の一つである「Fujitsu クラウドサービス HPC」を例に解説する。

【続きを読む】HPCを製品・サービス開発に生かし他社が容易には真似できない、圧倒的な競争力をその手に!

「CaaS」がビジネスに新たな革命を起こす

  • 初期投資は小さく、専門知識も不要
  • 導入プロセスを簡略化、短期間で実践へ
  • 今後さらなる機能・サポート拡大に期待

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